2025.08.02 Category REPORT Reading 6 min

EU AI Actの禁止AI実務は何を示すか——Prohibited Practices Guidelines

AI規制で最初に確認すべきなのは、何が許されるかではなく、何が最初から禁止されるかだ。EU AI Actはリスクベースの制度だが、一定のAI実務は許容できないリスクとして扱われる。

欧州委員会は、AI Actで定義された禁止AI practicesに関するガイドラインを公表している。公式ページでは、EU各言語のガイドライン文書が提供されている。

禁止AIは「高リスクAI」と別物

禁止AI practicesを読む観点
観点意味
許容不可リスク管理で足りる用途ではなく、禁止対象として扱う
解釈条文だけでなく、ガイドラインで適用範囲を確認する
社内点検導入前に用途、対象者、影響を確認する
国際影響EU向けサービスや欧州利用者に関わる場合に注意が必要

AIの実務では、「技術的にできる」ことと「制度上できる」ことを分ける必要がある。禁止AI practicesは、企業のAI利用ポリシーで最初に除外リストとして扱うべき領域である。

公開前のコンプライアンス観点

AIサービスをEU市場に出す、欧州ユーザーが使う、欧州企業に提供する場合、禁止AIに該当しないかを早い段階で確認する必要がある。特に、人の判断、感情、行動、属性、脆弱性に関わるAIは、機能説明だけでなく影響評価が必要になる。

AI Act対応は、法務部門だけでなく、企画、開発、営業、運用の共通チェックにするべきだ。

この記事の限界

  • この記事は欧州委員会の禁止AI practicesガイドライン公開ページをもとに、位置づけを整理したもの
  • 禁止類型の詳細、例外、適用判断は、各言語のガイドライン本文と法令本文で確認する必要がある

出典(2026年7月7日閲覧): European Commission「Guidelines on prohibited artificial intelligence practices」(digital-strategy.ec.europa.eu

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サク
UMT株式会社 取締役 / フォースネット株式会社 執行役員

IT業界25年のエンジニア(コンサル・プロダクトマネージャー15年、Python 10年)。2児の父として、AIを使った家庭学習の仕組みを自作して毎日運用し、地元・横浜/鎌倉ではAI・パソコン教室も不定期に開いている。このサイトには、教育とAIについて調べたこと・考えたことと、その道具を置いている。