勝負はこの5年。AIの格差が固定される前に
生成AIの利用は、測れる場所ではどこでも急伸している。就職活動では2年で14.5%から7割前後まで増えた(レポート参照)。企業のAI投資も、個人のAI課金も増え続けている。この伸びがどこまで続くのか、誰にも正確にはわからない。だからここから先は、仮説として書く。
波があるうちしか、下克上は起きない
技術の進化には波がある。波が立っている間は、面白いことが起きる。先行者の資産がリセットされ、後発が一気に追い抜ける。パソコンの波、インターネットの波、スマートフォンの波。そのたびに、それまでの序列とは別の場所から新しい勝者が出てきた。
いまのAIは、その波の真っ最中にある。モデルは数カ月ごとに賢くなり、去年の常識が今年は通用しない。この局面では、いつ始めても「新しい波の最前列」に立てる。極端に言えば、今日始めた人が、2年前に始めた人と同じスタートラインに立てる瞬間がまだある。
問題は、波が止まったあとだ。進化が安定期に入ると、道具そのものの差はなくなる。残るのは習熟の差と、その間に積み上げた資産の差だけになる。そこから追いつくのは、波の中で追いつくよりずっと難しい。下克上は、波があるうちにしか起きない。
だから私は、この5年で勝負する
AIの進化がピークに当たるのがこれからの5年だ、というのが私の見立てだ。外れるかもしれない。3年かもしれないし、8年かもしれない。ただ「無限に続く」と考える理由はどこにもない。
だから私は、この5年で勝負すると決めている。AIに月3万円以上を投資し続け、仕事のやり方を作り替え、家庭では子どもの学習の仕組みをAIで組んでいる。読者への忠告というより、一人のIT屋の意思決定の開示だ。
家庭にとっての5年
大人の5年は「キャリアの一区間」だが、子どもの5年は学齢の丸ごと一段だ。小学生は中学生に、中学生は高校生か社会の入口に立つ。つまりこの5年の家庭のAIとの距離感が、子どもが波の内側で育つか、外側で育つかを分ける。
家庭で何をするかは難しい話ではないと思っている。親が自分でAIを使うこと。子どもの学びの土台(基礎学力)を崩さないこと。このふたつだ。仮説の当否は、毎年このサイトで答え合わせをしていく。