2026.07.03 Category REPORT Reading 7 min

コンテンツ制作で生成AIを使う前に見るべきこと——制作現場のAI利用ガイド

文章、画像、動画、音声。コンテンツ制作は、生成AIの影響を最も早く受ける領域の一つだ。だが、生成が簡単になるほど、権利、表示、品質、責任の問題は増える。

内閣府のAI指針ページには、経済産業省の「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」が掲載されている。概要では、進化・発展を続ける生成AIのコンテンツ制作への利活用可能性に着目し、産業界に向けて利活用の方向性を示すものと説明されている。

制作AIで見る論点

コンテンツ制作で生成AIを使う時の確認項目
項目確認すること
入力素材他人の著作物、契約素材、未公開素材を入れてよいか
生成物既存作品に似すぎていないか、商用利用できるか
表示AI利用を明示する必要があるか
品質事実誤認、誤字、画像破綻、差別表現を確認したか
責任最終判断者と修正責任を誰が持つか

制作現場では、AIは「作る人を置き換える道具」より先に、「ラフ案を増やす」「下書きを作る」「バリエーションを出す」「確認観点を増やす」道具として入ることが多い。だからこそ、最終版にする前の人間の編集と権利確認が重要になる。

速さと信用は別物

生成AIで制作物の初速は上がる。しかし、公開物の信用は生成速度では決まらない。とくに実名サイト、企業広報、教育、医療、金融に関わる発信では、事実確認と権利確認を省けない。

このサイトの運用でも、記事はAIで下書きできても、数値と出典URLの原典突合を公開前チェックに残している。生成AIは制作を速くするが、公開責任を消してはくれない。

この記事の限界

  • この記事は内閣府一覧に掲載された概要をもとに、制作AIの論点を整理したもの。ガイドブック本文の詳細解説ではない
  • 著作権や表示義務は、素材、契約、媒体、国・地域によって扱いが変わる。実務では個別確認が必要

出典(2026年7月7日閲覧): 内閣府「人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針」(cao.go.jp

生成AIコンテンツ制作著作権経済産業省
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サク
UMT株式会社 取締役 / フォースネット株式会社 執行役員

IT業界25年のエンジニア(コンサル・プロダクトマネージャー15年、Python 10年)。2児の父として、AIを使った家庭学習の仕組みを自作して毎日運用し、地元・横浜/鎌倉ではAI・パソコン教室も不定期に開いている。このサイトには、教育とAIについて調べたこと・考えたことと、その道具を置いている。