2025.08.05 Category REPORT Reading 7 min

GPAI Code of Practiceは何を具体化するか——EU AI Actの汎用AIルール

汎用AIモデルは、一つの用途に閉じない。文章生成、コード生成、検索、教育、医療、業務支援など、多くのAIシステムの土台になる。だからEU AI Actでは、GPAIに特別なルールが置かれている。

欧州委員会は、General-Purpose AI Code of Practiceの策定プロセスを公開している。Codeは、GPAIモデル提供者とシステミックリスクを持つGPAIモデルに関するAI Act上のルールを具体化するものだ。

GPAIのルールは透明性だけではない

GPAI Code of Practiceで見る論点
論点意味
透明性下流事業者がモデルを理解し使える情報を出す
著作権学習・利用に関する著作権対応を具体化する
システミックリスク高能力・広範利用モデルのリスクを評価・緩和する
任意ツール事業者がAI Actに準拠するための実務支援になる

欧州委員会のページは、GPAIルールが2025年8月2日から適用され、Code of Practiceが業界の準拠を助ける任意ツールとして位置づけられると説明している。

下流事業者にも効いてくる

GPAIモデルの透明性が弱いと、下流のAIシステム提供者はリスク評価や利用者説明をしにくい。逆に、モデル提供者が十分な情報を出せば、下流側の調達、監査、説明責任が進めやすくなる。

GPAI Codeは、モデル提供者だけでなく、AIを組み込む企業にも関係する。どの情報をモデル提供者に求めるべきか、どのリスクを自社で引き受けるのかを整理する材料になる。

この記事の限界

  • この記事は欧州委員会のGPAI Code of Practiceページをもとに、制度上の位置づけを整理したもの
  • Code本文の各コミットメントや最終版の詳細は、リンク先の公式文書で確認する必要がある

出典(2026年7月7日閲覧): European Commission「Drawing-up a General-Purpose AI Code of Practice」(digital-strategy.ec.europa.eu

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UMT株式会社 取締役 / フォースネット株式会社 執行役員

IT業界25年のエンジニア(コンサル・プロダクトマネージャー15年、Python 10年)。2児の父として、AIを使った家庭学習の仕組みを自作して毎日運用し、地元・横浜/鎌倉ではAI・パソコン教室も不定期に開いている。このサイトには、教育とAIについて調べたこと・考えたことと、その道具を置いている。