AIで増やし、学びに回す——親子2代の循環をつくる
物価高のニュースとAIのニュースは、別々の話として流れてくる。だが家計の視点に立つと、このふたつは繋がっている。世界の株式市場を牽引しているのはAI関連銘柄で、NVIDIAの株価はその象徴だし、日本でもキオクシアのような半導体関連が市場の話題の中心にいる。AIはもう技術の話であると同時に、お金の話だ。技術だけを語ってAIを語った気になるのは、半分しか見ていない。
先に断っておく。私は金融の専門家ではないし、これから書くのは我が家の方針であって、投資助言ではない。
利用量は上がり続ける
生成AIの利用は、観測できる場所ではすべて増えている。就活生の利用は2年で14.5%から7割前後へ(レポート)。この曲線が明日反転すると考える材料は、いまのところない。
利用量が増え続ける世界では、AIを使う側に回った人の生産性は上がりやすく、使えない人との所得の差は開きやすい。ここまでは多くの人が言っている。私が付け加えたいのは、その所得を何に回すかまでが家庭の戦略だ、ということだ。
循環サイクル——親子2代の設計図
我が家の設計図はこうだ。
- 親がAIをフル活用して所得を増やす。 私はAIのサブスクリプションに月3万円以上を1年以上払い続けている。回収できているかと聞かれれば、できていると答える。仕事の生産性が、その額を大きく超えて変わったからだ
- 増えた分を、子どもの学びと資産形成に回す。 教育への投資と、NISA・こどもNISAのような長期の資産形成。物価が上がる時代に現金で寝かせておくことのリスクは、もう無視できない——というのが我が家の判断だ
- 子どもは基礎学力とAI活用力を身につけ、次の代でもっと大きくこのサイクルを回す
一代で完結する話ではない。教育費を「消費」と考えると高く感じるが、2代がかりの投資と考えると設計が変わる。私の代でサイクルの原型を作り、子どもの代で本格的に回す。
回らない家庭との差
このサイクルの残酷なところは、複利で効くことだ。AIで稼げる親は教育に回せる。教育を受けた子はAIをさらに使いこなす。逆回転もまた複利で、どちらの回転に入るかの分岐点が、たぶんいま——勝負の5年——に来ている。