子どもの生成AI利用——高校生46%、中学生31%、小学生9%
大人の生成AI利用は26.7%まで来た。では子どもはどうか。
学年が上がるほど使っている
こども家庭庁「青少年のインターネット利用環境実態調査」の令和7年度速報(2025年11〜12月実施、2026年2月公表)によれば、生成AIの利用率は高校生46.2%、中学生30.8%、小学生8.6%。学年が上がるほど利用率が上がる、きれいな階段になっている。
高校生の46.2%という数字は、総務省調査の20代(44.7%)と並ぶ水準だ。高校生はすでに、社会で最もAIを使う層の一角にいる。
小学生も「認知」は7割を超えた
ベネッセの「生成AIの利用に関する意識調査」(2025年11月、小3〜6生と保護者1,032組)では、小学生の生成AI認知率は74.7%(2023年の47.8%から約27ポイント上昇)。保護者の認知率は89.6%。そして認知している小学生のうち利用経験者は8割以上にのぼる。「知らないから使わない」の段階は、小学生ですらほぼ終わっている。
前提としてのネット漬け
背景として、令和6年度の確定値では10〜17歳のネット利用率は98.2%、平日の平均利用時間は約5時間(高校生は6時間超)。生成AIは、この長大なスクリーンタイムの中に入り込んでいく。
この記事の限界
- 利用率(46.2/30.8/8.6%)は速報値で、報道により年度表記に揺れがある。本記事では調査実施時期(2025年11〜12月)を基準に記載した。確報公表後に更新する
- 「利用」の中身(学習か遊びか)の内訳は概要からは読めない。用途データが取れ次第、続報する
Related
REPORT
生成AIで事務職の求人環境は悪化しているのか——有効求人倍率の14年を確認する
厚生労働省の職業別有効求人倍率を2012年度から追うと、事務職の低さ自体は生成AI登場前からの構造。直近月の前年同月比較では事務職全体の倍率が職業計より大きく低下しているが、一般事務に絞ると低下幅は職業計に近い。
REPORT就活生の生成AI利用率、2年で14.5%から7割へ——調査データで追う
リクルート・マイナビ・日経報道など公開調査を横断し、新卒採用で実際に何が起きているかを数字で確認する。
REPORT日本人の生成AI利用率は26.7%——1年で3倍、それでも米国の半分以下
総務省の情報通信白書から、個人・企業の生成AI利用の現在地を確認する。市場は年率36%で拡大している。