2026.06.25 Category REPORT Reading 8 min

日本人の生成AI利用率は26.7%——1年で3倍、それでも米国の半分以下

日本で生成AIを使っている人は、どれくらいいるのか。総務省「令和7年版 情報通信白書」(2024年度調査)の数字から確認する。

個人: 9.1% → 26.7%(1年で約3倍)

個人の生成AI利用率(総務省 情報通信白書)
区分利用率
日本(2023年度)9.1%
日本(2024年度)26.7%
 うち20代44.7%
米国(2024年)68.8%
ドイツ(2024年)59.2%

1年で約3倍という急伸だが、水準としては米国の半分以下、ドイツにも大きく離されている。年代差も大きく、20代の44.7%に対して全体は26.7%——**日本の生成AI利用は「若い層が先行し、全体はまだ少数派」**という段階だ。

企業: 方針を定めた企業が半数に

生成AIの活用方針を定めている日本企業は 49.7%(前年42.7%)。半数に達したが、白書は日本が諸外国と比べて低位にあることも指摘している。

市場: 年率36%で拡大中

IDC Japanの予測では、国内AI市場支出は 2025年の2兆3,725億円から2029年に6兆8,897億円へ、約2.9倍に拡大する(2024年〜2029年の年平均成長率36.0%)。生成AIに限った市場でも、2024年の1,016億円から2028年に8,028億円への成長が見込まれている(2023年〜2028年の年平均成長率84.4%)。富士キメラ総研は2028年度に1兆7,397億円という予測を出しているが、これは集計範囲が広い(調査会社によって「生成AI市場」の定義が異なるため、規模の単純比較はできない)。

定義の差はあれ、方向は全予測で一致している。利用も投資も、増える一方だ。

この記事の限界

  • 利用率は設問の定義(「使ったことがある」の範囲)に依存する。他調査と数値が異なるのは通常このため
  • 白書の国際比較には日本より高率の国が他にもあるが、一部数値の帰属国が一次資料で確認しきれなかったため、確認できた米国・ドイツのみ掲載した
  • IDCの2つの予測は発行時期の異なる別々の調査(AI市場全体は2026年3月発行の「Worldwide AI and Generative AI Spending Guide 2026V1」、生成AI市場は2024年8月発行の同ガイドに基づく2024年11月公表分)であり、予測の基準年も対象期間も異なる
  • 生成AI市場予測の出典となったIDCのプレスリリースは、本記事の再確認時点で元のURLがHTTP 404を返す状態だったため、Internet Archiveの保存版を参照している

出典(総務省は2026年7月6日閲覧、IDC・富士キメラ総研は2026年7月29日閲覧): 総務省「令和7年版 情報通信白書」個人・企業におけるAI利用の現状(soumu.go.jp / )/ IDC Japan「国内AI市場は今後4年で約3倍に成長:2029年の国内AI市場支出額は7兆円に迫る」2026年3月18日(idc.com)・「国内生成AI市場は今後5年で8,000億円規模への成長を予測」2024年11月14日(元URLは再確認時点で404のためInternet Archiveの保存版)/ 富士キメラ総研「2025 生成AI/LLMで飛躍するAI市場総調査」(fuji-keizai.co.jp

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UMT株式会社 取締役 / フォースネット株式会社 執行役員

IT業界25年のエンジニア(コンサル・プロダクトマネージャー15年、Python 10年)。2児の父として、AIを使った家庭学習の仕組みを自作して毎日運用し、地元・横浜/鎌倉ではAI・パソコン教室も不定期に開いている。このサイトには、教育とAIについて調べたこと・考えたことと、その道具を置いている。