MEXCBTは2.8万校・890万アカウントへ——公的CBT基盤の現在地
学校のデジタル化は、端末配備だけでは終わらない。次に変わるのは、問題を解く場所、学力調査の形式、学習ログの扱いだ。文部科学省CBTシステム(MEXCBT)の数字から、公的なCBT基盤の現在地を確認する。
令和6年11月時点で約2.8万校、約890万アカウント
文科省はMEXCBTを、国や地方自治体等の公的機関が作成した問題をオンライン上で活用できる公的CBTプラットフォームとしている。令和3年12月から希望する全国の小・中・高等学校等で活用が始まり、令和6年11月現在で約2.8万校、約890万アカウントが登録されている。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 活用開始 | 令和3年12月 |
| 登録校 | 約2.8万校 |
| 登録アカウント | 約890万 |
登録数だけ見れば、MEXCBTはすでに実験段階ではない。全国学力・学習状況調査、地方自治体独自の学力調査、授業、家庭学習など、用途も広がっている。
CBT化で変わるのは「採点」だけではない
CBT化の利点は、紙の採点を置き換えることだけではない。問題配信、解答収集、結果の返却、自治体単位の学力調査、アダプティブテストのような形式まで含めて、学習と測定の基盤が変わる。
ただし、登録校数と実際の活用頻度は別だ。登録されていることと、日常的に授業や家庭学習で使われていることは同じではない。
この記事の限界
- 登録校数・アカウント数は利用可能性を示す数字であり、実利用回数や学習効果を示す数字ではない
- MEXCBTを使った学力調査の結果改善をこの記事では扱わない。効果検証には別の設計が必要
- CBT化には端末・通信・教員研修・アクセシビリティの課題が残る
出典(2026年7月7日閲覧): 文部科学省「文部科学省CBTシステム(MEXCBT:メクビット)について」(mext.go.jp)
通信制高校の生徒が30万人を超えた——入学者の57%は中学3年で不登校だった
通信制課程の生徒数が令和7年度に30万人を超えた。学校基本調査の推移と、文科省が2026年4月に公表した通信制高等学校実態調査(速報版)から現在地を確認する。
REPORT中3の54.6%・高3の52.4%がCEFR目標水準に到達、政府目標6割にはなお届かず——英語教育実施状況調査
文科省「令和7年度英語教育実施状況調査」から、中3のCEFR A1相当以上54.6%・高3のA2相当以上52.4%という達成率と、その数字が何を測っているのかを確認する。
REPORT教員不足は4年で約1.9倍に、不足率は特別支援学校が最も高い——文科省実態調査
文科省「令和7年度『教師不足』に関する実態調査」から、学校種別の不足人数・不足率と、過去最低を更新した教員採用試験倍率を確認する。