2026.06.27 Category DRILL Reading 6 min

なぜまだ公開していないのか——記録機能と子どものデータの話

公開ドリルは動いている。私の家庭では毎日使っている。それでもまだ公開していないのは、怠慢ではなく、ひとつの設計問題を丁寧に片付けたいからだ。正直に書く。

問題は「記録」にある

このドリルの価値の半分は、解答を記録して分析することにある(出題配分もその分析から来ている)。家庭内ツールなら、記録は自分の家庭の中で完結し、管理者も親である私だ。何の問題もない。

しかし公開すれば、話が変わる。不特定の子どもの解答データを、私のサーバーが収集することになる。何を、何のために、どれだけの期間集めるのか。集めないという選択肢はないのか。保護者にどう説明し、どう同意を得るのか——これは技術の問題ではなく、データの倫理と設計の問題だ。

検討している選択肢

  • 記録を送らない: 公開版は解答をブラウザの中だけに保存し、サーバーには何も送らない。最も安全で、実装も軽い。ただし「続けた記録が端末を変えると消える」体験になる
  • 匿名・短期の記録: 個人と結びつかない形で短期間だけ集計し、出題の改善だけに使う。説明と同意の設計が必要になる

いま傾いているのは前者、「送らない」から始める案だ。子どものデータは、迷ったら集めない。集める理由ができたら、そのとき初めて説明と同意を設計すればいい。

この順番は、たぶん正しい

「とりあえず公開して、問題が出たら直す」が速いのはわかっている。それでも子どものデータに関しては、公開の速さより設計の順番を優先したい。このサイトでデータの価値を書いている人間だからこそ、データの集め方には潔癖でいたい。

公開の日程が決まったら、このセクションで最初に知らせる。

公開ドリルプライバシー準備
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サク
UMT株式会社 取締役 / フォースネット株式会社 執行役員

IT業界25年のエンジニア(コンサル・プロダクトマネージャー15年、Python 10年)。2児の父として、AIを使った家庭学習の仕組みを自作して毎日運用し、地元・横浜/鎌倉ではAI・パソコン教室も不定期に開いている。このサイトには、教育とAIについて調べたこと・考えたことと、その道具を置いている。